
赤ちゃんの頭のゆがみって「自然に治る」とか「髪が生えると気にならなくなる」とかよく言われますよね。
自然に治ってくれるなら余計な費用が掛からないので非常にありがたいのですが、もし治らなかったらこの先ずっと頭の形がゆがんだままになってしまいます。
赤ちゃんの頭のゆがみが自然に治るのかどうか、調査してみました。
結論:自然に改善することは難しい

結論から言うと、自然に改善することは難しいということがわかりました。
当然、タミータイムを多くとるなどして赤ちゃんの頭になるべく圧力がかからないように過ごすことで、少しマシになることはあるそうですが、中等度以上の変形の場合は自然に改善することは難しいそうです。
程度が酷い場合はヘルメット治療を推奨します。
厚生労働省のレポートによる見解

厚生労働省から「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」のレポートとして以下の通りの検討結果が示されています。
中等度以上の頭蓋変形では、持続的な頭部自重がかかるために頭蓋の変形が増悪、固定化し、疾病の進行は不可逆的であることから、適応疾病の重篤性は B と判断される。また、従来の乳幼児の頭位を変えたり、円座等を使用したりする治療は、有効な治療法とはいえず、腹臥位を取らせることに対しては、窒息等の一定のリスクがある。前述の通り、変形が固定化した後の治療方法は、侵襲性の高い外科手術によらざるを得ない。
ちょっと内容が難しいですが、「中等度以上の頭部変形」という状態は頭の一部が平坦となっており、平坦部を下にした方が頭のバランスが安定するため、向き癖が改善し寝返りが可能となった後でも就寝時には片側に負荷がかかりやすく、結果として「変形が増悪・固定化する」とのことです。
これらの内容は研究が進んでいる海外の論文などを参考に検討された結果ですので、非常に信頼できる結果になります。
日本の医療機関による検証結果

先ほどの厚生労働省のレポートは、ヘルメット治療等が進んでいる海外の論文を参考にした内容が多かったのですが、近年では日本国内でもヘルメット治療が認知されてきたこともあり、研究が進んでいます。
2024年度に日本大学医学部と春日部市立医療センターから報告された、健常乳児の頭蓋形状の変化と変形性斜頭症(DP)に関する知見について紹介します。
研究背景
- 新生児の頭蓋は柔軟で、分娩時や出生後の姿勢などにより容易に変形する。
- 1990年代以降、仰臥位(あおむけ)での睡眠推奨により、DP(変形性斜頭症)の発症率が急増。
- 日本でもDPの有病率は高いが、月齢別の正常頭蓋形状の基準値が存在しなかった。
- 本研究では、健常乳児の頭蓋形状の経時的変化を3Dスキャナーで計測し、DPの予測と予防に役立てることを目的とした。
研究方法
- 対象:健康な生後1か月の乳児92名(2020年4月〜2021年3月)
- 測定時期:生後1か月(T1)、3か月(T2)、6か月(T3)
- 使用機器:3Dスキャナー(Artec Eva)、解析ソフトウェア(クルムフィットという 頭蓋矯正ヘルメットを販売するジャパンメディカルカンパニー社製)
結果

- DP(斜頭症)、BC(短頭症)の割合は上記の通り。
- DPは6か月で若干減少、BCは増加傾向。
- 生後3ヵ月で悪化し、生後6か月で少し改善。
- DPは早期に重症化しやすく、生後1か月での評価が予測に有効。
本論文の見解として、斜頭症は生後6か月で改善傾向とありますが、実際は45%の赤ちゃんの斜頭は自然に治っていないことになります。
また、短頭症については増加傾向にあるため、確実に治すためにはヘルメット治療をオススメします。
まずは専門家に無料相談してみよう

先ほど紹介した論文では、3Dスキャナーによる定量評価と月齢別基準値の確立が予防・治療判断に役立つとされています。
あなたのお子さまの頭の変形はどの程度なのか確認するため、まずは無料相談してみてはいかがでしょうか。
かかりつけ医だと赤ちゃんの頭の形に関する専門知識がない可能性があるので、専門家に相談できるWeb面談窓口がオススメです。
治療したい場合は、頭の形について知識がある近くの医療機関等を紹介してくれます。
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